
【保存版】初心者必見の広告用語集|マス広告からネット広告まで、重要ワードを徹底解説!
広告やマーケティングの世界では、専門用語や略語が頻繁に使われます。これらを正しく理解していないと、会議で戸惑ったり、情報収集がスムーズに進まなかったりすることもあります。
本記事では、初心者が覚えておくべき広告用語を厳選し、マス広告からWeb広告まで幅広く解説します。最新のマーケティング手法に対応するためにも、ぜひブックマークしてご活用ください。
目次[非表示]
- 1.マス広告に関する用語
- 2.インターネット広告に関する用語
- 3.広告指標に関する用語
- 3.1.GRP(Gross Rating Point)
- 3.2.CPM(Cost Per Mille)
- 3.3.CV(Conversion)
- 3.4.CTR(Click Through Rate)
- 3.5.CPC(Cost Per Click)
- 3.6.CVR(Conversion Rate)
- 3.7.CPA(Cost Per AcquisitionまたはCost Per Action)
- 3.8.CPO(Cost Per Order)
- 3.9.CPV(Cost Per View)
- 3.10.ROI(Return On Investment)
- 3.11.ROAS(Return On Advertising Spend)
- 3.12.インプレッション
- 3.13.エンゲージメント
- 3.14.フリークエンシー
- 4.その他
- 4.1.LP(Landing Page)
- 4.2.A/Bテスト
- 5.マス広告・インターネット広告両方に共通する用語
- 6.まとめ
マス広告に関する用語
テレビ広告
CM(Commercial Message)
テレビCMは、テレビ放送を利用して企業や商品の宣伝を行う広告手法です。
視覚と聴覚の両方に訴求できるため、強い印象を与えやすく、幅広い視聴者層にリーチできるのが特徴です。特にブランド認知の向上や大規模なプロモーションに適しており、短期間で高い広告効果を期待できます。
テレビCMは大きく分けて「タイムCM」と「スポットCM」があります。
タイムCM
タイムCMとは、広告主が特定のテレビ番組を提供し、その番組内で放送される広告のことです。
主に30秒単位で販売され、契約期間は2クール(6ヶ月)が一般的です。番組のスポンサーとして認知されるため、ブランドイメージの向上に効果的です。
番組の終わりに流れる「ご覧のスポンサーの提供でお送りします(しました)」というアナウンスが、タイムCMの代表的な形式です。
スポットCM
スポットCMとは、特定の番組に依存せず、テレビ局が設定した時間帯に挿入されるCMです。
最小単位は15秒から購入可能で、放送期間も自由に設定できるため、柔軟な広告展開が可能です。ターゲットに合わせた時間帯や地域を選んで放送できます。
ラジオ広告
番組提供型広告
ラジオの番組提供型広告は、広告主が特定の番組をスポンサーとして支援し、その番組内でCMを放送する広告手法です。
番組の冒頭や終了時に「この番組は〇〇の提供でお送りします(しました)」といったアナウンスが入るのが特徴です。
長期的なブランディングや、番組の内容と親和性の高い商品・サービスの宣伝に適しており、リスナーに自然な形でメッセージを届けられます。
スポット広告
ラジオのスポット広告は、特定の番組に関係なく、ラジオ局が定める時間帯に挿入されるCMのことです。
最小単位は5秒からで、放送エリアや時間帯を自由に選べるため、ターゲットに合わせた柔軟な広告展開が可能です。
短期間で多くのリスナーにアプローチできるため、新商品の告知やキャンペーンのPRに適しています。
新聞広告
全段広告
新聞1ページの横幅いっぱいに掲載される大型広告です。
高い視認性やブランディング向上などのメリットがあり、企業のブランド広告、新商品発表、大規模キャンペーン告知などに活用されます。全段以外にも全7段・全5段・半5段・半2段などがあります。
折込広告
折込広告は、新聞やフリーペーパーに挟まれる広告チラシで、地域密着型の広告手法です。
店舗集客や不動産、教育、通販などの業界で広く活用されています。ターゲットエリアを細かく設定でき、指定したタイミングで配布可能です。
低価格な薄い紙が使われることが多く、コストを抑えながら効率的に情報を届けられる点が特徴です。
雑誌広告
純広告
雑誌の純広告は、雑誌の広告掲載枠を購入して掲載する広告のことです。
ディスプレイ広告とも呼ばれ、読者の目に留まりやすいため、視認性が高いです。商品やサービスの認知度向上、またブランドイメージの向上に貢献します。
記事広告
雑誌の記事広告は、雑誌編集部と協力して制作し、記事の形式で掲載される広告です。
通常の掲載記事と同じ体裁で紹介されるため、広告色が少なく、読者に自然に受け入れられやすいことが特徴です。
インターネット広告に関する用語
検索連動型広告
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードに基づいて表示される広告です。
検索結果ページの上部や下部、右側に表示され、ニーズが明確な顕在層にアプローチすることができます。
クリック課金制を採用しているので低予算で始められ、配信停止も迅速に行えるため、効率的な広告手法です。
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリ上に表示される広告で、バナー広告とも呼ばれます。
主に画像、テキスト、動画などの形式で表示され、検索広告でリーチできない潜在層に対してアプローチすることができます。
商品やサービスを知らないユーザーに対して広告を表示し、潜在的なニーズを引き出す役割を果たします。
リターゲティング広告
一度Webサイトを訪れたユーザーに対して再度広告を配信する手法です。
ブラウザのクッキー機能を活用し、ユーザーが別のサイトを訪問した際に、その商品やサービスに関連する広告を表示することで、興味を持っていたユーザーに再アプローチします。
その場で購入に至らなかったユーザーに対し、再度購入機会を提供するマーケティング施策です。
SNS広告
Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINE、TikTokなどのSNS上で配信される広告です。
ターゲティング精度が高く、低予算から柔軟な運用が可能なため、効率よく認知拡大や売上向上につなげることができます。
リード広告
リード広告は、ランディングページ(LP)を必要とせず、直接SNS上でフォーム入力を促進する広告です。
主にFacebookやInstagramで使用され、ユーザーが広告をクリックすると、SNS内でフォーム入力が可能となり、プロフィール情報を基に自動的にフォームが入力されることがあります。これにより、ユーザーの負担が軽減され、リード獲得率が高まります。
動画広告
動画を利用して商品やサービスを宣伝する広告です。
映像と音声を活用することで、視覚的・聴覚的なインパクトを与え、強い印象を残すことができます。主にYouTubeやTikTok、Instagramなどで見られます。
アフィリエイト広告
成果報酬型の広告で、広告主が設定した成果地点にユーザーが達成した時に報酬が発生します。
広告が表示されるだけでは料金は発生せず、実際の成果に対して支払われるため、費用対効果が高いのがメリットです。
広告指標に関する用語
GRP(Gross Rating Point)
GRPとは、一定期間内に放送されたテレビCMの視聴率を合計した指標で、主にテレビ広告の効果を測るために使われます。
GRPは「延べ視聴率」とも呼ばれ、世帯視聴率を基に計算されます。これにより、広告主はどれだけ多くの世帯がCMを視聴したかを知り、広告の露出効果や費用対効果を測定することができます。
CPM(Cost Per Mille)
CPMとは、Web広告において1,000回表示あたりの広告費を指す指標です。
「Mille」はラテン語で1,000を意味し、広告が1,000回表示されるごとに発生するコストを示します。DSP(Demand-Side Platform)や純広告、アドネットワークなどの広告配信でよく用いられ、広告の費用対効果を測る基準として活用されています。
CV(Conversion)
CVとは、Web広告やマーケティングにおける最終的な成果を指し、広告主が設定したゴール(商品購入、会員登録、資料請求、問い合わせなど)をユーザーが達成することを意味します。
CVの定義はWebサイトごとに異なり、目的に応じて設定されます。
CTR(Click Through Rate)
CTRとはクリック率のことで、広告が表示された回数のうち、実際にクリックされた割合を指します。計算式は「クリック数 ÷ インプレッション数」で求められ、パーセンテージで表示されます。
CPC(Cost Per Click)
CPCとはクリック単価のことで、1クリックを獲得するのにかかる広告費を指します。
リスティング広告などのクリック課金型広告で使用される指標で、計算式は「広告費 ÷ クリック数」で求められます。
CVR(Conversion Rate)
CVRとはコンバージョン率のことで、広告がクリックされた回数に対して、どれだけの割合でコンバージョン(商品購入や資料請求などの成果)につながったかを示す指標です。
計算式は「コンバージョン数 ÷ クリック数」で求められます。
CPA(Cost Per AcquisitionまたはCost Per Action)
CPAとはコンバージョン単価のことで、1件のコンバージョン(商品購入や会員登録など)を獲得するのにかかった費用を指します。
計算式は「広告費 ÷ コンバージョン数」で求められます。
CPO(Cost Per Order)
CPOとは「顧客獲得費用」を指し、1件の注文(受注)を獲得するのにかかった費用を示す指標です。
計算式は「広告費 ÷ 注文数」で求められます。CPA(コンバージョン単価)と異なり、CPOは最終的な成約(受注)を成果として算出する点が特徴です。
CPV(Cost Per View)
CPVとは、YouTubeなどのWeb上の動画広告で、1回の視聴にかかる費用を指します。
YouTubeのTrueView広告では、ユーザーが一定時間視聴するか広告をクリックした場合にのみ費用が発生し、スキップされた場合は課金されない仕組みとなっています。
ROI(Return On Investment)
ROIとは「投資収益率」という意味で、投資に対する利益を測る指標です。
広告費などのコストに対してどれだけの利益が得られたかを示します。計算式は「(売上−コスト)÷広告費」で算出されます。
ROAS(Return On Advertising Spend)
ROASとは、広告の費用対効果を示す指標で、広告費に対してどれだけの売上を得られたかを測ります。
計算式は「売上金額÷広告費×100」で算出され、高いほど広告が効果的であることを意味します。
インプレッション
インプレッションとは、広告が実際にWeb上で表示された回数を指します。
ユーザーのブラウザに広告が表示された時点で1インプレッションとしてカウントされ、広告の露出を測る指標となります。
エンゲージメント
エンゲージメントとは、SNSの投稿や広告に対するユーザーの反応を指します。
具体的には、ユーザーが「いいね!」、シェア、コメントなどのアクションを起こすことです。エンゲージメント数は、どれだけのユーザーが投稿に関与したかを示す指標となります。
フリークエンシー
フリークエンシーとは、Web広告において、1人のユーザーが同じ広告に接触した回数、つまり広告の平均接触頻度を指す指標です。
特定の期間内に、ユーザーが広告に何回接触したかを計測します。接触頻度の調整は、適切なアプローチを行うために重要で、過度に接触しすぎるとユーザーの反感を買う一方、接触頻度が少なすぎると広告の効果が薄れてしまうため、バランスが重要です。
その他
LP(Landing Page)
LPとは、Web広告をクリックしたユーザーが最初に訪れるページのことです。
特に、リスティング広告から訪れるページで、コンバージョンを促進することを目的としています。
LPは、通常1枚の縦長ページで構成されており、商品やサービスに関する情報を簡潔にまとめ、ユーザーのアクションを誘導するようにデザインされています。
A/Bテスト
A/Bテストとは、Webマーケティングにおける手法で、広告クリエイティブやランディングページなどの要素を2パターン用意して、どちらがより効果的な成果を出せるかを検証するものです。
このテストでは、特定の期間内にページ内の一部や広告の内容を変更し、ユーザーの反応を比較します。
マス広告・インターネット広告両方に共通する用語
ターゲティング
ターゲティングとは、自社の商品やサービスを購入してもらえる顧客層を選定し、対象となる市場を絞り込むことです。
ターゲティングの設定には、市場規模や成長性、自社の強みや弱み、競合状況、外部環境などを考慮して決定します。
市場には多様なニーズを持った顧客が存在するため、ターゲットを明確に選定することで、より効果的なマーケティング戦略を立てやすくなります。
クリエイティブ
広告のクリエイティブとは、広告掲載のために制作された素材全般を指します。
具体的には、キャッチコピー、テキスト、画像、動画などが含まれます。Web広告運用においては、「広告文」や「バナー」、「動画」といった広告の内容や形式がクリエイティブとして呼ばれます。また、広告に使用される写真やイラストなどもクリエイティブに含まれます。
キャッチコピー
キャッチコピーとは、商品やサービスの広告に用いられる、注意を引く短いフレーズや文のことです。
通常、1行程度の短い文章で商品の魅力を伝えたり、認知度を高めるために使われます。キャッチコピーは商品の印象を大きく左右するため、非常に重要な役割を果たし、その出来栄えが商品の売れ行きにも影響を与えることがあります。
クロスメディア
クロスメディアとは、ひとつの商品やサービスを複数のメディアを活用して宣伝・広告活動を行う手法です。
テレビCMやラジオCM、新聞、Webサイト、SNSなどさまざまなメディアを組み合わせ、相乗効果を生み出しながら商品やサービスの魅力を広めます。
例えば、テレビ広告で「続きはWebで」というメッセージを流し、視聴者をWebサイトに誘導することで、詳細な情報を提供し、購入を促進するというように、各メディアの特性を活かして効率的に宣伝活動を行う方法です。
まとめ
この記事では、広告で使われる用語について以下の内容を解説しました。
- マス広告に関する用語
- インターネット広告に関する用語
- 広告指標に関する用語
- その他の用語
- マス広告・インターネット広告両方に共通する用語
広告業界にはたくさんの専門用語や略語があり、最初は覚えるのが大変かもしれませんが、単語の意味をしっかり理解し、実際に使いながら覚えていくことが大切です。
カタカナや英略語を使うだけでなく、理解しやすい日本語で説明できるように意識することが、コミュニケーションをスムーズにする秘訣です。用語集はブックマークしておくと便利で、少しずつ覚えていけば、次第に使いこなせるようになります。用語を知ることよりも、その意味を正しく理解して実践することが、広告業務を成功に導く鍵となります。