
ブランド構築とは?|ブランディングの12ステップからポイントまで徹底解説!
ブランド構築は、競争が激化する市場において、企業や商品を際立たせるために不可欠な戦略です。
ブランディングを成功させることで、単なる商品やサービスの提供にとどまらず、顧客との深い信頼関係を築き、長期的なロイヤルティを獲得できます。
本記事では、ブランド構築の基本から具体的な12のステップ、そしてその評価方法までを徹底解説します。
目次[非表示]
- 1.ブランド構築とは
- 2.ブランド価値とは
- 3.ブランディングの具体的な12ステップ
- 3.1.Step1.目的を明確にする
- 3.2.Step2.環境分析を行う
- 3.3.Step3.方向性を決める
- 3.4.Step4.コンセプトを設定する
- 3.5.Step5.ブランドアイデンティティを定義する
- 3.6.Step6.提供価値を設定する
- 3.7.Step7.ロゴなどのブランドアセットを作成する
- 3.8.Step8.ユーザーのブランド体験をデザインする
- 3.9.Step9.インナーブランディングを実施する
- 3.10.Step10.アウターブランディングを実施する
- 3.11.Step11.適切なブランドマネジメントを行う
- 3.12.Step12.ブランドの価値を評価する
- 4.ブランド構築における重要な9つのポイント
- 4.1.ブランドアイデンティティの明確化
- 4.2.感情的なつながりの構築
- 4.3.一貫性のあるブランド体験の提供
- 4.4.ブランドアンバサダーの育成
- 4.5.継続的な評価と改善
- 4.6.長期的な視点で取り組む
- 4.7.変化への柔軟な対応
- 4.8.顧客目線を忘れない
- 4.9.誠実で正直なブランドマネジメントを行う
- 5.まとめ
ブランド構築とは
ブランド構築とは、いわゆるブランディングのことです。
企業や商品が市場で特別な存在として認識されるようにするプロセスを指し、単なる商品提供ではなく、顧客の心に残るイメージを形成し、感情的なつながりを築くことが目的です
これには認知度向上、ターゲットとの関係構築、ブランドイメージの統一、差別化戦略が含まれます。
近年は、社内向けの「インナーブランディング」と顧客向けの「アウターブランディング」を組み合わせた戦略が重視されています。
ブランディングとマーケティングの違い
マーケティングは「商品を売るための戦略全般」を指すのに対し、ブランディングは「企業や商品に対する消費者のイメージを高め、差別化を図る戦略」です。
マーケティングでは、市場調査や価格設定、販売促進などを通じて売れる仕組みを作ります。一方、ブランディングは、商品や企業の価値を視覚や感覚を通じて伝え、顧客の心に長期的な印象を残すことを目的とします。
つまり、マーケティングは「消費者に価値を知らせる」活動であり、ブランディングは「消費者に価値を感じてもらう」活動という違いがあります。
ブランド価値とは
機能的価値
ブランドの機能的価値とは、商品やサービスが提供する「品質」「機能」「利便性」「用途」など、実利的なメリットのことを指します。
消費者は、利便性の高さや性能の優れた商品を求めるため、多くの企業は機能面での競争を重ねています。
情緒的価値
ブランドの情緒的価値とは、商品やサービスを利用することで得られる感情的な満足や喜びを指します。
例えば、テスラを運転すると興奮や優越感を覚えたり、スターバックスにいるとリラックスするように、ブランドを通じてポジティブな気分を得ることができます。
自己表現的価値
ブランドの自己表現価値とは、消費者がブランドを通じて自分のイメージや価値観を表現できることを指します。
例えば、高級腕時計を身につけることで「成功した自分」を演出したり、環境に優しい商品を選ぶことで「エコ意識の高い自分」を示したりするように、ブランドは自己表現の手段となります。
ブランディングの具体的な12ステップ
Step1.目的を明確にする
ブランディングを成功させるためには、まず目的を明確にすることが重要です。
企業として何のためにブランディングを行うのか、どのような価値を提供し、どんなブランドイメージを築きたいのかを定めることで、関係者全員が共通の目標を持つことができます。また、ブランディングは単なるロゴやスローガンの作成ではなく、顧客との長期的な関係を構築するプロセスです。
そのため、最初に目的を明確にし、組織全体で共有することで、施策の一貫性を保ち、ブレのないブランディングを実現できます。
Step2.環境分析を行う
ブランディング成功には市場環境や業界動向の把握が不可欠です。
社内調査や競合分析を行い、自社の強みや課題を明確にします。PEST分析やSWOT分析、ファイブフォース分析、3C分析などのフレームワークを活用し、消費者の嗜好や市場の変化を捉えることで、ブランドの方向性を的確に定めることが重要です。
Step3.方向性を決める
ブランドの方向性は、理想の未来像を描き、提供する商品やサービスでどんな価値を届けるかを明確にすることで決まります。
ターゲットとなる顧客層を絞り、彼らにどんな結果をもたらすことがブランドの最高の価値となるかを考えます。
この過程で、他のブランドとの差別化を図り、独自の世界観を確立することが重要です。
Step4.コンセプトを設定する
Step3で決めた方向性に基づき、ターゲット層や伝えたいイメージ、提供する価値をさらに具体化します。
ブランドの強みや特徴を明確にし、それを伝えるための言葉を選定することが重要です。
Step5.ブランドアイデンティティを定義する
ブランドアイデンティティは、消費者がブランド名を聞くだけで具体的なイメージを持つような、旗印となる要素です。
理想は、消費者がそのブランドに愛着や親近感を抱き、どんな価値を提供してくれるのかが自然と伝わるようになることです。
Step6.提供価値を設定する
ブランドの提供価値を設定することは、ユーザーにとってブランドがどのような喜びを提供するのかを明確にする重要なステップです。
ブランドが提供する機能的価値、情緒的価値、自己実現的価値などを明確に設定することで、ユーザーがブランドに対して強い愛着や思い入れを持つようになり、ブランドの魅力が一層引き立てられます。
Step7.ロゴなどのブランドアセットを作成する
Step7は、これまでの考えを具体化するフェーズです。
ブランドの認知度を高め、視覚的に印象づけるために、ロゴやカラーパレットなどのブランドアセットを作成します。
ロゴは独自性があり、どの媒体でも視認性が高いデザインが理想です。また、ブランドの価値観を表現するカラーパレットやフォント、イメージスタイルを統一することで、一貫性のあるブランドイメージを確立できます。
Step8.ユーザーのブランド体験をデザインする
ブランド体験のデザインとは、顧客がブランドと接するあらゆるタッチポイントで、一貫した価値や世界観を提供することを指します。
ブランドアセットによる統一されたブランド体験を通じて、ブランドの印象を強化し、顧客の記憶に深く刻みます。
また、感情に訴える体験を提供し、ブランドのストーリーや価値観を伝えることで、顧客との関係性を築くことが重要です。
Step9.インナーブランディングを実施する
ここまでの準備が整ったら、まずは社内に発表します。
インナーブランディングとは、従業員に自社のブランド価値を浸透させ、共通の認識を持たせるための取り組みです。
社内でブランドの理念や方向性を統一することで、従業員のエンゲージメントが高まり、仕事へのモチベーション向上につながります。その結果として、社内外で一貫したブランドイメージが築かれ、企業の競争力強化にも貢献します。
Step10.アウターブランディングを実施する
社内にブランドを浸透させたら、次は社外です。
アウターブランディングとは、生活者にブランド価値を認知してもらうための活動を指します。商品やサービス、企業の魅力に共感するファンを増やし、売上や認知度の向上につなげます。
広報・宣伝・広告・マーケティングを駆使して生活者に知ってもらい、Step8でデザインしたブランド体験に導きます。
Step11.適切なブランドマネジメントを行う
ブランドマネジメントとは、企業や商品、サービスのブランド価値を構築・維持し、市場での競争力を高めるための戦略的な取り組みです。
単にロゴやデザインといった目に見える要素を管理するだけでなく、ブランドの認知度やイメージ、顧客ロイヤリティなどの無形資産も対象となります。
具体的には、ターゲット顧客のニーズ分析、ブランドの差別化、ブランディング活動の展開、顧客との関係強化などを通じて、ブランド価値を高めていきます。
時間をかけて顧客の心にブランドの印象を浸透させることで、持続的な競争優位性を確立することがブランドマネジメントの目的です。
Step12.ブランドの価値を評価する
ブランド価値の評価とは、商品やサービスが適切に認知され、顧客にとって魅力的で共感されるものになっているかを測定し、ブランディングの方向性を確認するプロセスです。
そのためには、定期的に顧客満足度やブランドイメージを調査し、得られたデータをもとに改善点や施策を検討することが重要です。
継続的な分析と改善を行うことで、ブランドの価値を高め、より強固なブランドを構築することができます。次項では、ブランドの具体的な評価方法を11個ご紹介します。
ブランド構築における重要な9つのポイント
ブランドアイデンティティの明確化
ブランドアイデンティティを明確にすることで、ブランド戦略に一貫性が生まれ、長期的にブレのない方向性を維持できます。
また、複数のタッチポイントでブランドの印象を統一でき、顧客に明確なメッセージを伝えることが可能です。
さらに、社員全員がブランドの価値に共感し、同じ方向に進むことで、インナーブランディングも強化され、企業内の結束力やモチベーション向上にもつながります。
感情的なつながりの構築
ブランド構築において、感情的なつながりを築くことは非常に重要です。
顧客がブランドに対して感情的な絆を感じると、単なる商品の購入以上の意味が生まれます。このつながりは、顧客の忠誠心やロイヤリティーを高め、競合他社との違いを強調する大きな要素となります。
また、感情的に共感できるブランドは、購買決定においても優位に立ち、口コミやリピート購買を促進するため、長期的なブランドの成功につながります。
一貫性のあるブランド体験の提供
ブランディングにおける一貫性のあるブランド体験は、顧客に信頼感と安定感を与え、ブランドへの愛着を深めます。
一貫したメッセージやビジュアルを維持することで、顧客はどの接点でも同じ品質の体験を受け、ブランドの信頼性が向上します。
これにより、顧客ロイヤリティーが高まり、長期的な関係を築くことが可能となります。
ブランドアンバサダーの育成
ブランド構築におけるブランドアンバサダーの育成は非常に重要です。
ブランドアンバサダーとは、ブランドの価値や魅力を自発的に広めてくれる従業員や熱心な顧客のことです。彼らの自然な共感と愛着がブランドの信頼性を高め、認知度やロイヤリティーの向上につながります。
よってブランドアンバサダーの意見やフィードバックを大切にし、彼らを支援することで、ブランドはさらに成長し、強力なコミュニティーを築くことができます。
継続的な評価と改善
ブランド構築には、継続的な評価と改善が不可欠です。
市場や顧客の変化に対応するため、定期的に顧客満足度やブランドイメージを調査し、その結果を元に戦略を見直します。
これにより、ブランド価値を向上させ、顧客の信頼を維持・強化できます。
長期的な視点で取り組む
ブランド構築には長期的な視点が不可欠です。
ブランドは時間をかけて信頼や認知を積み重ねていくものであり、短期的な成果だけでは持続可能な成長を実現できません。顧客との深い関係を築くためには、一貫したメッセージと価値を提供し続けることが重要です。
長期的に取り組むことで、ブランドの独自性を強化し、競争の中で確固たる地位を築くことができます。
変化への柔軟な対応
ブランド構築においては、変化への柔軟な対応が重要です。
市場や顧客のニーズ、競合環境は常に変動しているため、ブランドもその変化に適応し続けなければなりません。顧客の期待に応え、トレンドや技術の進化に対応することで、ブランドの魅力を維持し、長期的な成長を期待できます。
柔軟に対応することで時代に合った価値を提供し、顧客との関係を強化することが可能です。
顧客目線を忘れない
ブランド構築において顧客目線を忘れてはいけません。
ブランドは、最終的には顧客にどれだけ共感し、価値を提供できるかによって評価されるからです。顧客のニーズや期待を理解し、それに基づいたブランド戦略を展開することで、顧客との強い絆を築き、ブランドの信頼性や認知度を高めることができます。
顧客目線を大切にすることで、ブランドが市場で差別化され、競争力を維持することができます。
誠実で正直なブランドマネジメントを行う
ブランド構築において誠実で正直なブランドマネジメントは、信頼を築くための基本です。
不誠実な対応はブランドの信頼を失う原因となるため、顧客との長期的な関係を築くためには正直さが重要です。
特に現代は、対応に問題があるとSNSですぐ拡散されるので、注意が必要です。また、誠実さは従業員やパートナーとの信頼関係を強化し、ブランド全体の成長に貢献します。
まとめ
この記事では、ブランド構築のステップについて以下の内容を解説しました。
- ブランド構築とは
- ブランド価値とは
- ブランディングの具体的な12ステップ
- ブランド構築における重要な9つのポイント
ブランド構築は、自社や商品、サービスの魅力を顧客に伝え、ブランドイメージや価値を高める重要なプロセスです。適切にブランディングを行うことで、価格競争に巻き込まれることなく、新しい市場への参入や優秀な人材の確保にもつながります
しかし、ブランド構築にはコストと時間がかかるため、ブランドロイヤリティの向上や他社との差別化、顧客獲得に頭を悩ませているという企業さまも多いのではないでしょうか。そこで今、企業および商品・サービスの熱心なファンに着目した「ファンマーケティング」に関心が寄せられています。
本書ではファンマーケティングの概要や効率よくファンを獲得する方法、そしてファンマーケティングの成功の鍵となる“推し活”について、成功事例を交えて紹介しています。
近年の推し活ブームでお分かりの通り、ファンマーケティングは究極のブランディング戦略です。ブランド構築の参考にしたい方は、ぜひお読みください。