クロスメディア広告とは? メディアミックスとの違いやメリットを紹介
従来は、テレビCMやラジオCMといったマス広告が主流でしたが、近年はインターネットの普及にともなって、広告の種類は多様化しつつあります。そのようななかで広告の効果を高めるなら、複数の広告を組み合わせたマーケティングが有効です。
そこで本記事では、複数の広告を組み合わせたマーケティング施策“クロスメディア広告”の概要とメリット、成功させるポイントを解説します。
目次[非表示]
- 1.1.クロスメディア広告とは
- 2.2.クロスメディア広告とメディアミックスの違い
- 3.3.クロスメディア広告のメリット
- 3.1.①幅広い層の顧客獲得につながる
- 3.2.②メディアの弱みを補える
- 3.3.③効果測定の精度が高い
- 4.4.クロスメディア広告を成功させるポイント
- 4.1.①ターゲットを分析する
- 4.2.②カスタマージャーニーマップを設計する
- 4.3.③PDCAサイクルを回して改善を図る
- 5.5.まとめ
1.クロスメディア広告とは
クロスメディア広告とは、一つの商品やサービスを広告する際、複数のメディアを活用し、横断的に宣伝するマーケティング施策です。例えば「続きはWebで」といったメッセージで締めくくられるテレビCMが、クロスメディア広告に該当します。
それぞれの広告媒体の強みを組み合わせて、情報を補完する仕組みから、購買意欲の高い顧客の獲得が期待できます。
2.クロスメディア広告とメディアミックスの違い
クロスメディア広告と混合されがちなマーケティング施策として、“メディアミックス”が挙げられます。メディアミックスとは、複数のメディアに、同じ内容の広告を掲載する方法です。
どちらも複数の広告媒体を利用する点においては変わりませんが、目的が異なります。クロスメディアは、複数のメディアを用いて、ターゲットを動かしたうえで購入につなげるのが目的です。一方、メディアミックスは、いくつかのメディアを通して、さまざまな属性の顧客に情報を届け、認知を獲得することを目的とします。
3.クロスメディア広告のメリット
さまざまな業界で活用されているクロスメディア広告ですが、取り入れることでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
①幅広い層の顧客獲得につながる
クロスメディア広告によって、一つのメディアだけではなし得なかった、幅広い層の顧客獲得を実現することができます。各メディアには得手不得手な領域があり、一部のメディアに頼ってばかりでは、一定の消費者にしか情報を届けることができません。その点、テレビやラジオ、インターネットといったさまざまなメディアに広告を掲載することで、幅広い層の顧客から認知を獲得できるというわけです。
また、広告を見た顧客を別のメディアに誘導する仕組み上、商品やサービスの購入に前向きな顧客の獲得にもつながります。
②メディアの弱みを補える
各メディアには、弱点ともよべる特徴があります。テレビCMであれば不特定多数の顧客から認知を獲得できるものの、放送時間が限られます。一方で、Web広告は膨大な情報を掲載できますが、そもそも顧客自身に検索してもらえなければ、情報を届けることができません。
このようなメリットとデメリットも、各メディアを組み合わせれば、補完できるというわけです。テレビCMで幅広く認知を獲得し、詳細な情報をWeb広告で伝えるといった具合です。
相性の良いメディアを組み合わせれば、高い広告効果が望めます。
③効果測定の精度が高い
クロスメディア広告を実施した際、メディアごとに効果測定を行えば、それぞれのメディアの成果を比較することができます。実際的な比較ができるため、一つのメディアで宣伝するよりも、課題の抽出や改善策を打ち出しやすくなります。
メディアごとの成果を数値に置き換えれば、利用する広告媒体の適正な出稿配分を算出することも可能です。
4.クロスメディア広告を成功させるポイント
企業にとってメリットの多いクロスメディア広告ですが、やみくもに施策を講じたところでうまくいくものではありません。クロスメディア広告を成功に導くポイントをまとめましたので、参考にしてください。
①ターゲットを分析する
クロスメディア広告を成功させるには、広告する商材のターゲットに合わせたメディアを選ぶことが大切です。そのためにも、ターゲットを具体的に分析し“ペルソナ”に落とし込む必要があります。
ペルソナとは、自社の商品やサービスを利用する典型的な顧客像のことです。年齢や性別にくわえ、居住地や職業、家族構成など、その人物が実在しているかのように詳細な情報を設定します。顧客像を具体的に想定することで、ニーズに沿った広告を出稿できるわけです。
ペルソナの設定が完了し次第、その顧客に適したメディアを選定します。ターゲットがシニア層だった場合は、若年層の需要が高いSNS広告ではなく、高齢者の購読率が高い新聞広告を活用するといった具合です。
②カスタマージャーニーマップを設計する
クロスメディア広告を効果的に実施するには、カスタマージャーニーの設計が欠かせません。カスタマージャーニーとは、顧客がどのような導線を辿り、コンバージョンに至るのかを旅に見立てて可視化したフレームワークのことです。
顧客がどのタイミングで広告に触れ、どのように行動するのかを具体的にイメージします。あらかじめ顧客の動きを想定しておけば、広告を出稿するメディアの選定や、適正な予算の算出ができます。
③PDCAサイクルを回して改善を図る
クロスメディア広告を運用しはじめたら、スピーディーにPDCAサイクルを回すことが重要です。複数のメディアを同時に運用することで、高い効果が期待できるクロスメディア広告ですが、いずれかの広告で問題が生じれば、効果の最大化は難しくなります。
各広告の効果測定を継続的に行い、成果を数値化したうえで、早急に改善を重ねます。
5.まとめ
この記事では、クロスメディア広告について、以下を解説しました。
- クロスメディア広告とは
- クロスメディア広告とメディアミックスの違い
- クロスメディア広告のメリット
- クロスメディア広告を成功させるポイント
クロスメディア広告は、複数のメディアを活用し、横断的に宣伝する広告の手段です。さまざまな広告媒体の強みを組み合わせることで、購買意欲の高い顧客の獲得が期待できます。
クロスメディア広告を取り入れる際は、各メディアの特性を把握したうえで、ターゲットに適した広告媒体を選ぶことが肝要です。
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