Z世代の情報収集にみる6つの傾向|SNS別の特徴や使い分けも解説
Z世代は、マーケティング施策において、重要視されている世代です。この記事では、Z世代をターゲットとしてアプローチしたい企業担当者に向けて、Z世代の情報収集について解説します。特徴やSNS別の使い分け、傾向についても解説しているので、ぜひお役立てください。
目次[非表示]
- 1.Z世代とは
- 2.Z世代の特徴
- 3.Z世代の情報収集とは
- 3.1.検索エンジンで「ググる」
- 3.2.SNSを駆使して「ディグる」
- 4.Z世代によるSNSの使い分け
- 5.Z世代の情報収集にみる6つの傾向
- 5.1.リアルに繋がっている人への信頼度が高い
- 5.2.公式マーク・企業アカウント・インフルエンサーへの信頼度が高い
- 5.3.複数のSNSを目的別に使い分けている
- 5.4.複数のアカウントを使い分ける
- 5.5.購入前に慎重にリサーチする
- 5.6.「推し活」への投資は惜しまない
- 6.まとめ
Z世代とは
Z世代は、明確な定義は設けられていませんが、1990年代半ば~2010年頃に生まれた世代で、主に10代~20代前半を指します。
生まれたときからインターネットが身近な存在であることから、デジタルネイティブ世代ともいわれています。従来の価値観にとらわれず、自己表現を大切にしたり、社会への貢献を大切にしたりする傾向が見られています。
Z世代の特徴
Z世代は、社会に出始める年齢で、購買力が高まる世代であることから、ビジネスにおいて重要な消費者層とされています。
東日本大震災、コロナ禍など、不安定な時代を過ごしてきているため、未来に対して不安を抱き、現実主義で着実志向を持っています。
また、幼少期からインターネットを利用する機会が多いため、他の世代と比較してテレビを視聴する時間が減少しています。
Z世代の情報収集とは
Z世代における情報収集のキーワードとして、「ググる」「ディぐる」が挙げられます。ここでは、それぞれのキーワードについて解説します。
検索エンジンで「ググる」
「ググる」は、Googleの検索エンジンで検索して情報収集することを意味します。「Utilly」の調査によると、検索によく使うサービスは、15~19歳・20~29歳ともにGoogleが1位となっています。2位以下は、Yahoo!、YouTube、Instagram、TikTokと続いています。
記事やブログなどで「若者はググらない」と目にすることもありますが、実際には検索エンジンを活用しているZ世代は多数存在します。
※参考:10代・20代ではYouTubeがGoogleに次ぐ利用割合に | Web検索サービスに関するアンケート調査(2022年12月)
SNSを駆使して「ディグる」
「ディグる」は、あるテーマや情報について「深く掘って」情報収集することで、多くの情報から、自分にあったものを探すことを意味します。もともとはレコード店で好みのものを探すときに使用されていました。
Z世代は、SNSで見つけた情報をGoogleで検索し、情報を探すなど、複数のSNSを使い分けて活用しており、「ググる」と「ディグる」を両立しています。
Z世代によるSNSの使い分け
Z世代は、多くのSNSをシーンによって使い分けています。ここでは、Z世代のSNSの使い分けについて解説します。
Twitterは、140文字以内の短文テキストを投稿するSNSです。情報収集のツールとして利用されており、情報の拡散性・リアルタイム性に優れている点が特徴です。多くのZ世代は、ブログやニュースサイトなどと合わせて使っています。
災害が発生した際の情報収集としても利用された事例もあります。一方で、誤った情報が拡散される恐れもあるため、情報源の精査が求められています。
TikTok
TikTokは、最大10分の動画を撮影・投稿できSNSです。タイムラインに次々動画が流れるため、1日何度も起動して投稿を確認するユーザーが多い点が特徴です。TikTokをエンターテインメントの1つとして楽しみながら、トレンドを知ることを目的とした、Z世代が多い傾向があります。
気になったものや好きなものを、改めて別のツールで検索するといった使い方も主流です。
Instagramは、テキストより画像や動画の投稿がメインで、ビジュアルを重視しているSNSです。多くのZ世代は、ハッシュタグ検索を用いて、ファッション・コスメ・グルメなどの情報収集をし、トレンドを把握しています。ショッピング機能を活用すれば、Instagramを通じて新しい商品を見つけて購入までつなげられる点も、メリットといえます。
LINE
LINEは、Z世代の利用率が最も高いとされているSNSです。主に、個人やグループ間のコミュニケーションをとるために活用されています。
他のSNSと比較して検索性が低いため、情報取集よりもコミュニケーション手段として普及している点が特徴です。昨今は、公式LINEと「友だち」になり、クーポンやお得な情報を得る活用方法も主流となっています。
YouTube
YouTubeは、動画コンテンツを視聴するプラットフォームです。多くのZ世代は、YouTuber・Vtuberなどの動画や音楽を視聴し、エンターテインメントを楽しむツールとして利用しています。一方で、YouTubeは、テキストや画像よりも得られる情報量が多いことから、より詳しく知りたいことについて、情報を得るために活用している人も一定数います。
Facebookは、リアルな友人や知り合いとつながることを目的としたSNSです。知名度を上げるために、仕事上で活用する人が多い点も特徴です。ただしFacebookは、他のSNSと比べると、日常的に使用する人は少なく、SHIBUYA109エンタテイメントが実施した調査でも、Facebookの利用率は6.2%と示されています。
※参考:Facebookは10%以下 Z世代はどんなSNSを使っているの?:半数以上が「SNS疲れ」(1/2 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン
Z世代の情報収集にみる6つの傾向
Z世代の情報収集にみる傾向は、主に6つあります。ここでは、6つの傾向について解説します。
リアルに繋がっている人への信頼度が高い
Z世代の情報収集から、Z世代は家族や友人など、リアルに繋がっている人の情報を信頼する傾向があることがわかります。
「Studyplusトレンド研究所」が実施した調査によると、リアルに繋がっている人が発信する情報の情報を信頼できる、と回答したZ世代は7〜8割で、他の世代よりも信頼度が高いことが明らかになっています。
※参考:SNS上での情報収集、Z世代はリアルなつながりを重視【Studyplusトレンド研究所調査】|EdTechZine(エドテックジン)
公式マーク・企業アカウント・インフルエンサーへの信頼度が高い
Z世代は新たな情報に日々触れているため、公式マークがついているアカウント、企業アカウント、インフルエンサーなどへの信頼度が、他の世代に比べて高いとされています。ただし、決して情報を鵜呑みにするわけではなく、気になったものは自分で調べなおす傾向があります。
複数のSNSを目的別に使い分けている
Z世代には、複数のSNSを目的別に使い分けて利用する人が多くいます。例えば、おしゃれなものや可愛いものを探す際にはInstagram、最新のトレンド・流行はTwitter、趣味や勉強はYouTubeなど、ほしい情報に沿って、SNSを使い分けています。
複数のアカウントを使い分ける
Z世代は、メインアカウントの他に、「裏垢」「趣味垢」と呼ばれるサブアカウントを活用しており、複数のアカウントを利用して使い分けるのが当たり前になっています。
「SHIBUYA109 lab.」の調査によると、Z世代におけるアカウント数の平均は、Instagramが2.28個、Twitterが2.45個、TikTokが1.54個と示されています。
※参考:Z世代のスマホに関する意識調査|株式会社SHIBUYA109エンタテイメントのプレスリリース
購入前に慎重にリサーチする
Z世代は、情報収集のリテラシーが高く、検索が得意な傾向があります。そのため、商品購入前やサービス利用前には慎重にリサーチし、自分がよいと思う商品やサービスを選びます。多くのSNSを通してさまざまな広告を目にし、選択肢が増えていることが理由として挙げられます。
自ら積極的に情報を収集し、真偽を見極めるZ世代特有の行動は、「バイヤー型消費」と呼ばれています。
「推し活」への投資は惜しまない
Z世代は、自分が好きな存在を応援する「推し活」への投資を惜しまない傾向があります。
近年、アイドルだけではなく、アニメキャラクターや声優に対する「推し活」のマーケットが拡大しています。ライブへ行ったり、グッズを集めたりするための投資だけではなく、情報収集するための時間も惜しまずに費やす傾向があります。
推し活に伴うZ世代の消費購買運動は、Z世代のマーケティング施策を検討する上で重要な要素となっており、注目されています。
まとめ
Z世代は、1990年代半ば~2010年頃に生まれた世代のことで、主に10代~20代前半を指します。
昨今、インターネットやメディアを駆使した手法が主流となっているなか、注目すべきターゲット層は「Z世代」です。Z世代はSNSを駆使した活動が盛んであるため、SNSを絡めた販促が期待できます。
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