番組制作者が語る!番組Twitterのフォロワーが増えた理由とは?
目次[非表示]
- 1.「どうしたら、フォロワーが増えるのか。。。」
- 2.元プロデューサーに聞く、番組Twitterのフォロワーが増えた理由とは?
- 2.1.フォロワー61%増! 3年間で8万人増に!
- 2.2.リスナーを意識したタイミングでツイート
- 2.3.コーナー放送中も担当作家がハッシュタグでツイート
- 2.4.番組出演者の告知ツイートは、逃さずリツート
- 2.5.画像付きのツイートを行うことを心掛ける
- 2.6.ビジュアルが大切なゲストは、あえて引きのサイズで撮影
- 2.7.リスナーのギガ数(データ通信料)を使いすぎないように、月末はなるべく控える
- 2.8.週末には「アーカイブが聴取できるラジコリンク」をまとめて投稿
- 2.9.ジャニーズアーティストの画像使用許可も大きな要因
- 3.まとめ
「どうしたら、フォロワーが増えるのか。。。」
この記事をご覧の方の中には、こんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ラジオ番組とSNSの相性の良さは、これまでも、そして今も注目されています。
その相性の良さ、即時性、拡散力で文化放送の多くのラジオ番組では番組ごとにTwitterアカウントを持ち、ツイートの運用をしています。
Twitterを使用している番組の中で、3年間で8万人のフォローを増やした番組アカウントがあります。
その番組は「レコメン!」といって、10代から20代の男女をターゲットにした夜のラジオ番組です。2003年7月から現在(2022年4月)まで約19年、毎晩ナマ放送をしています。
一般的に、番組のTwitterのフォロワー数の伸び率は、アカウントの開設から時間が経つと鈍化していきます。アカウントの使用期間が長いほど、その現象に陥る確率が高くなるものです。
2017年には、Twitterの国内ユーザーは4,500万人を突破。「レコメン!」はその時、すでに15年を超える長寿番組で、すでに番組としては成熟期に達しており、フォロワー数が増えにくい悩みを抱えていました。
今回は、「1年でフォロワー1万人増」を目標として、3年で8万人の増加を達成したラジオ番組「レコメン!」の番組の元プロデューサーに、番組Twitterのフォロワーが増加した理由などを質問しました。
なぜ、フォロワーが8万人も増えたのか?
投稿内容とそのタイミングのこだわりは?
など、この記事では元プロデューサーが語った、そのノウハウを紹介します。
この記事をご覧の方の自社アカウントの盛り上げに役立てればうれしいです。
元プロデューサーに聞く、番組Twitterのフォロワーが増えた理由とは?
フォロワー61%増! 3年間で8万人増に!
10代に大人気の夜ワイド番組「レコメン!」では、Twitterのユーザーが増える前の早い段階から「10代=Twitter」と捉え、「番組の告知ツール」としてTwitterを導入し、番組アカウントを運用していました。
しかし、番組のTwitterが6年目を迎えて番組とともに成熟してくるにつれて、フォロワー数の伸びが鈍化してきたのを現場スタッフが感じていました。
そこで、「年間1万人のフォロワー増加」を目標に、Twitterの運用の「ルール」を作成。そのルールに沿って粛々と作業を進めたところ、予想に超える「3年間で8万人」のフォロワーの増加ができました。
グラフ:「レコメン!」番組Twitter フォロワー数推移 (Social insihgt調べ)
リスナーを意識したタイミングでツイート
番組内には、多くのコーナーがあります。そのコーナーの終わりに必ず「次の告知」をツイートしました。生放送だけではなく、ワイドに収容しているタレントのコーナー(事前に収録した番組)でも、そのコーナーのエンディングには「翌週の告知」をツイートすることを心掛けました。
例えば、人気コーナーのひとつ『めるるのはっぴーsu👀💖るーむ』の放送中には、リスナーがTwitterで盛り上がっています。そのコーナーのエンディングに差し掛かる直前を狙って、必ず「翌週の『めるる』の告知」を投稿しました。
ツイートの内容は、「来週はこんな発言が飛び出します」的な煽りだけでなく、深夜番組のため寝落ちしてしまったリスナーのために、「今夜の放送はコチラでも聴けます」とラジコのアーカイブで聴けるリンクを貼っておきました。
コーナー放送中も担当作家がハッシュタグでツイート
コーナーを担当する放送作家のTwitterアカウントも活用しました。できるだけ放送を聴いてもらい、「事前告知」や「放送中の裏話」などをツイートしてもらいました。
作家本人のフォロワー数も増えるメリットがあり、作家本人の投稿へのモチベーションが上がるだけでなく、番組の裏方目線のツイートは、裏話的な部分をリスナーに伝える役目もあり、番組を翼面から盛り上げる役割を果たしてもらっていました。ただし、「初出し情報はあくまでラジオ番組の放送内」ということを徹底しておきました。
それは番組をまず「聴いてもらう」ことが、「文化放送」や「番組」にとって大事だからです。Twitterのような文字媒体だけが先に世に出てしまっては「番組を聴かなくても良い」ことになりますし、スタッフが先に告知してしまったら「レコメン!」本体のTwitterをフォローしてくれているリスナーを裏切ることになってしまうからです。
番組出演者の告知ツイートは、逃さずリツート
レコメン!のレギュラー出演者は売れっ子が多く、忙しくて、なかなか自身のTwitterアカウントで自分の番組の告知ができません。しかし、たまにつぶやいてくれる時もあります。
その場合は見逃さずに番組アカウントで、そのタレントさんのツイートをリツートをしました。そのため、出演タレントのTwitterアカウントのチェックは欠かせません。もちろん、レコード会社やタレント事務所の公式アカウントでも、番組の告知をしてくれていれは、必ずリツートしました。
放送中、レギュラーのコーナーやゲストコーナーが始まる際は、その出演者のTwitterアカウントにアクセスして、番組関連のツイートなどがあれば、すぐツイートできる体制を整えていました。
画像付きのツイートを行うことを心掛ける
これはTwitterのタイムラインが賑やかになるだけでなく、「視認性を高める」という意味もあります。
リスナーは「レコメン!」だけを聴いているわけではなく、他のラジオ局の番組やYoutubeのライブ配信も楽しんでいます。それらを同時に、そして器用に聴きこなしているのです。さらに合間には友達とLINEもしているため、それらによって「レコメン!」のツイートが埋もれないためです。
ツイートする画像は「レギュラー出演者やゲストのアーティスト写真」、「放送中にスタジオで盛り上がってるアイテム」、「レアなゲストがスタジオに入った瞬間の写真」など。
テキストは少なくなっても、即座にツイートすることを優先していました。(元プロデューサー本人も)放送中、手が空いていればスタジオに入って、スマホで撮影してすぐ投稿していました。
「レコメン!」のTwitter画面
ビジュアルが大切なゲストは、あえて引きのサイズで撮影
ツイート用にスタジオで撮影した画像は、一旦「事務所のチェック」が必要です。
そのチェックのスピードをあげるため、あえて「引き」で撮影することもあります。たとえば、「ゲストの〇〇ちゃんが出演中」を開始1分でアップするために、事前にテキストを用意したうえで、「引き」で撮影して確認してもらい、すぐにツイートします。
ズームで撮影(顔がアップの写真)すると、タレント事務所にとって「使用してほしくない画像」になることもあるので、あえて'引き'で撮影することにより、撮り直しのロスを減らし、スピーディーにツイートするためです。
リスナーのギガ数(データ通信料)を使いすぎないように、月末はなるべく控える
リスナーはファミリープランで加入している10代も多いため、月末はゲームや動画でギガ数が減りがちです。そこで重い画像ツイートは嫌われる場合があり、最悪な場合はフォローを解除されてしまうこともあります。フォローの解除につながらないよう、毎月末は画像少な目のツイートするよう、気を遣いました。
週末には「アーカイブが聴取できるラジコリンク」をまとめて投稿
ツイートするのは、告知だけではありません。番組の終了直後に、その日の放送で一番笑えたシーンや、ゲストと盛り上がったシーンをテキストで紹介します。その際には、その部分を頭出ししたラジオも再生リンクを貼って、聴取への導線もツイートを週末にツイートしました。これは帯で放送しているコーナーの「週末」にも、全曜日の再生リンクを生成してツイートしました。
これは、もう一度聴きたい、聴き逃したリスナーに、再度注目してもらうためです。
「レコメン!」のTwitter画面
ジャニーズアーティストの画像使用許可も大きな要因
このように、スタッフの努力の結果でフォロワーが増加しましたが、もうひとつ大きな要因としては、番組レギュラーのジャニーズアーティストが「SNSでの画像の使用許可」をし始めたことでした。
宣材写真ならOK、収録スタジオで毎回撮影OK…など、グループにより条件は様々ですが、アーティスト画像の使用が開始されたことは大きなブーストになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ラジオ番組「レコメン!」は、放送は毎晩3時間、週4日放送している大型番組です。
全曜日のスタッフが、Twitter運用における番組独自の「ルール」に留意し、毎日コツコツ継続的にツイートした結果、「年間1万人増加」を軽く上回り、13万人→21万人と3年間で8万人を上回る61%増という大幅な増加となりました。
「なぜ、フォロワーが増えたのか?」の答え、
それは
「フットワーク(即時性)」
「チームワーク(連携)」
「視認性と気遣い」(投稿内容と投稿タイミング)
を「ルール」化し徹底させたからだ、といえます。
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