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【ファンマーケティング最新事情】令和の声優ファン層とは?


目次[非表示]

  1. 1.続く声優ブーム
  2. 2.声優ブームを支えるファン層とは?
  3. 3.令和の声優ファンの傾向
    1. 3.1.推しにお金を使う
    2. 3.2.SNS発信力が高い
    3. 3.3.推しにスポンサードがつくことの価値を知っているただし、何でもいいわけではない
  4. 4.令和の声優ファンを味方にする広告とは?
    1. 4.1.起用声優のことをよく理解している
    2. 4.2.一緒に『応援』の姿勢がある
    3. 4.3.継続的な関係
  5. 5.まとめ

続く声優ブーム


水樹奈々Aqoursが紅白歌合戦に出場、宮野真守がドラマ「半沢直樹」への出演、木村昴が子供番組「おはスタ」のMCを務め、神谷浩史花澤香菜上坂すみれ等が続々とCM出演。わかる人にとっては有名過ぎるほどの有名人ですが、顔が浮かばないという方もいらっしゃるかもしれません。これらはすべて、声優による仕事です。

「声優ブーム」と言われて長くなりましたが、その勢いは一向に衰えません。



2000年代からアニメ産業市場の売り上げは右肩上がり。またそれに伴い、声優の人数も増加しています。2022年の声優名鑑には、女性1003名、男性655名の計1658名が掲載されました。これは、最初に声優名鑑が発行された2001年の4倍以上の数字です。

人数だけでなくその仕事の幅も多岐に渡るようになっており、声優はいまや、歌手活動からバラエティのMC、俳優業などいわゆる“顔出し”の仕事にも出演し、CMキャラクターにまで起用されるようになっています。

この長く、力強い「声優ブーム」を支えるファン層とは、いったいどんな人たちなのでしょうか?



声優ブームを支えるファン層とは?


2000年代まで、まだアニメは子供向きもしくはオタク向けという側面が強く、実際にテレビアニメの制作分数も子供向けアニメが大人向けを大きく上回る状況でした。しかし、フジテレビ「ノイタミナ」枠のような、一般層を対象とした大人向け深夜アニメが定着した2015年頃からは逆転。現在、日本のテレビアニメは大人向け作品の方が多く制作されています。


そこから、その作品に出演している声優のファンも、子供やいわゆるオタクだけでなく、一般的な大人に変化していることがうかがえます。

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令和の声優ファンの傾向


ではこの令和の声優ファン一般的な大人層にはどんな傾向があるのでしょうか?


  • 推しにお金を使う

これは声優ファンに限ったことではありませんが、「推し活」という言葉が定着しつつある今、アイドルやアニメのキャラクターなど、自分が好きになった対象を応援する活動は一般的なものになっています。2020年に行われたSHIBUYA109 labの調査によると、15歳~24歳の約7割が何かしらの「ヲタ」であることを自覚し、年間可処分所得の10%をその応援に費やすとのこと。声優ファンも、ただアニメを見るだけでなく、グッズを買ったり、イベントに参加したり、推しにはお金を使う傾向があります。

  • SNS発信力が高い

一人で黙って応援の気持ちを募らせている、というファンは少なく、ほとんどの人がSNSのアカウントを持ち、推しへの気持ちを発信したり、活動を報告したり、ファン同士情報交換をしたりしています。実際に文化放送のラジオ番組でも、声優番組の時間帯はファンの実況ツイートによりタイムラインが活発化する傾向にあります。

  • 推しにスポンサードがつくことの価値を知っている
    ただし、何でもいいわけではない

例えば、推している声優にCMの仕事(企業案件)が決まった場合、それによって推しの知名度や今後の活動の幅が広がり、新たな仕事に繋がることを、令和の声優ファンはよく理解しています。単に喜ぶだけではなく、自主的にSNSで情報を拡散、更にその企業の商品を購入し、写真付き投稿で企業に対し感謝の気持ちをツイートするほどです。


文化放送と人気声優を活用したプロモーションを実施したマーケティング担当者は「企業案件」の作用について、次のように語っています。


「声優を一緒に応援してくれている企業・ブランドという仲間意識がファンと共有できることが、声優を起用する強いポイントになっている」


(第一三共ヘルスケア株式会社マーケティング部広告宣伝グループ北條秀明氏)

※2月3日開催文化放送主催オンラインセミナーより


ただし、企業案件ならなんでも良いというわけではありません。人気が高まっている昨今、声優が企業のプロモーションに起用されることが珍しいことではなくなっています。なので「なぜその声優を起用したのか」にしっかりした理由が無い場合や、CMのクリエイティブに個性が活かされていない場合、声優ファンの注目が集まらず盛り上がらないままプロモーションが終了してしまうこともあります。また『声優人気に便乗しているだけ』と捉えられ、マイナスプロモーションになってしまう恐れも。声優ファンは、メディアや広告についてリテラシーが高い傾向にあります。


令和の声優ファンを味方にする広告とは?


購買意欲・発信力があり、目も耳も肥えている、そんな令和の声優ファンを味方つけた広告展開には、どんな特徴があるのでしょうか?


  • 起用声優のことをよく理解している

「人気だから」という理由だけで起用した場合、それはその声優のことをよく理解しているとは言えません。しかし、「声優本人が普段から商品よく購入している」「下積み時代にバイトしていた」「商品コンセプトに本人の個性にぴったり」などの理由がある場合、『この企業は推しのことを理解してくれている』と多くのファンが感じます。


『江口拓也のラジオ道場』 超!A&G+ 毎週金曜25時~


【ファンのTwitter投稿】



  • 一緒に『応援』の姿勢がある

テレビCMやWEBCMに声優を起用するだけでも一定の応援になるのですが、ファンは更に細かい部分にも目を向けています。例えば本人のライブイベントやラジオ番組など、よりコアな活動にスポンサードが入ると、『応援』の意味合いが強まり、そこに強い仲間意識を覚えるファンが多いようです。その共感はSNSの反応で確認できます。


『花澤香菜のひとりでできるかな?』 超!A&G+ 毎週木曜23時~


【ファンのTwitter投稿】



  • 継続的な関係

声優ファンは、数年、時には数十年の長期間にわたって同じ声優を推し続けることが多く、自分と同じように長期間「応援」してくれる企業に対して信頼が持たれるようです。信頼を返すように、商品を買い続け、SNSでもツイートを続ける様子が見られます。


​​​​​​​『安元洋貴の笑われるセールスマン(仮)」 地上波 毎週土曜26時30分~


【ファンのTwitter投稿】


令和の声優ファンの共感を得るためには、企業も同志となり、一緒に推しを応援するのが一つの方法かもしれません。



まとめ


文化放送は、地上波ラジオ(FM91.6/AM1134)で約30の声優出演番組を放送。金曜から日曜の夜帯は、人気声優による出演番組が集中的に編成されており、A&Gゾーンの総称でアニメ・ゲームファンに親しまれています。


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またA&Gでは、広告主のプロモーションのお手伝いをしています。プロモーションに合った声優のブッキング、そしてコンテンツ制作までを担当します。声優ファン層の「わかっているな感」を醸成させるノウハウまできちんとファンの文脈をおさえることで、広告主がファンとともに「応援」する関係性づくりをサポートしています。声優を活用したプロモーションにご興味がございましたら、「お問い合わせフォーム」から、ぜひ文化放送までご相談ください。

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