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【完全ガイド】音声メディアとは?主要サービスと具体的なマーケティング手法を詳しく解説

動画コンテンツが市場を席巻する中、世界では音声メディアの可能性が急速に広がっています。インターネットラジオ、音楽配信サービス、ポッドキャスト、音声SNSなど、音声コンテンツは「ながら聴き」に最適なフォーマットとして注目を集めており、企業のマーケティング戦略にも組み込まれるようになりました。

本記事では、音声メディアの最新動向を押さえながら、主要サービスの特徴やマーケティング活用事例、そして企業が実践できる戦略について詳しく解説します。音声メディアの本質を理解し、競争力のあるマーケティング手法を構築したい方は、ぜひ最後までご覧ください。


目次[非表示]

  1. 1.音声メディアとは
    1. 1.1.音声メディアが注目されている理由
  2. 2.音声メディアの種類と代表的なサービス
    1. 2.1.インターネットラジオ
      1. 2.1.1.radiko
      2. 2.1.2.NHKラジオ らじる★らじる
      3. 2.1.3.QloveR
    2. 2.2.オーディオブック
      1. 2.2.1.Audible
      2. 2.2.2.audiobook.jp
      3. 2.2.3.VOOX
    3. 2.3.音楽配信サービス
      1. 2.3.1.Apple Music
      2. 2.3.2.Spotify
      3. 2.3.3.Amazon music
    4. 2.4.ポッドキャスト
      1. 2.4.1.Apple Podcast
      2. 2.4.2.YouTube Music
      3. 2.4.3.Spotify
    5. 2.5.音声SNS
      1. 2.5.1.Clubhouse
      2. 2.5.2.Xスペース(旧Twitter Spaces)
      3. 2.5.3.Spoon
    6. 2.6.音声プラットフォーム
      1. 2.6.1.Voicy
      2. 2.6.2.Stand.fm
      3. 2.6.3.Radiotalk
  3. 3.音声メディアを活用したマーケティング
    1. 3.1.音声メディアマーケティング4つのメリット
      1. 3.1.1.①ユーザーとの新しいタッチポイントによる認知獲得が期待できる
      2. 3.1.2.②音声やメロディーはユーザーの記憶に残りやすく、かつ親しみを持ってもらえる
      3. 3.1.3.③他社との差別化が図れ、ブランディングに貢献する
      4. 3.1.4.④成長しているメディアである
  4. 4.音声メディアをマーケティングに活用する2つの手法
    1. 4.1.音声コンテンツ
    2. 4.2.オーディオアド(音声広告)
  5. 5.オーディオアド(音声広告)の種類
    1. 5.1.ラジオ・ポッドキャスト広告
    2. 5.2.オーディオストリーミング広告
    3. 5.3.スマートスピーカー広告
  6. 6.まとめ


音声メディアとは

音声メディアとは、音声を主体とする情報発信の総称です。従来のラジオに加え、インターネットラジオ、オーディオブックなど多様な形態が登場しています。特に、Webやアプリを通じたデジタル音声メディアは、ユーザーが好きなタイミングで聴取できる点が特徴です。
近年では、スマートスピーカーや音声認識技術の発展により、音声メディアの利用が拡大。企業のマーケティング手法としても注目され、今後はAIや5Gの進化とともに、さらなる市場拡大が期待されます。


音声メディアが注目されている理由

音声メディアの需要はここ数年で急速に高まり、Googleトレンドでも「ポッドキャスト」の検索数が右肩上がりに推移しています。この背景には、スマートフォンやスマートスピーカーの普及、そして新型コロナウイルスの影響による生活様式の変化があります。在宅勤務や健康志向の高まりにより、散歩や家事の最中に「ながら聴き」する習慣が広がりました。

音声メディアの最大の強みはタイムパフォーマンスの高さです。目や手を使わずに情報収集ができ、移動中や作業中でも利用可能。ジャンルも多岐にわたり、ビジネス・語学学習からエンタメまで充実しています。また、ノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホンや高性能スマートスピーカーの普及により、快適な聴取環境が整備されました。

さらに、音声メディアは配信のハードルが低く、編集不要で気軽に発信できる点も魅力です。ClubhouseやVoicyなどでは有名人のリアルな語りを聴けるなど、独自のコンテンツ価値が生まれています。これらの要因が相まって、音声メディアは注目されています。



音声メディアの種類と代表的なサービス

インターネットラジオ

インターネットラジオは、従来のAM/FMラジオ放送をインターネット経由で配信する音声メディアです。地上波ラジオと異なり、地域に関係なく全国の番組を聴取できるほか、過去の放送をアーカイブで楽しめる点が特徴です。


radiko

radiko(ラジコ)は、日本全国のラジオ局の番組をPCやスマートフォンでストリーミング再生できるインターネットラジオサービスです。基本利用は無料で、現在地に基づいたラジオ局の放送を聴取できます。有料プラン「radikoプレミアム」に登録すると、エリアフリーやタイムフリー機能により、場所や制限時間を気にせずラジオを楽しめます。


NHKラジオ らじる★らじる

NHKラジオ らじる★らじるは、NHK(日本放送協会)が提供する公式インターネットラジオサービスで、ラジオ第1(R1)、ラジオ第2(R2)、NHK-FMの放送をオンラインで無料配信しています。ラジオ電波が届きにくい地域のリスナーにも番組を届ける目的で運営されています。ウェブサイトやアプリを通じて国内のどこからでもリアルタイムで聴取できるほか、安定した配信品質と公的メディアならではの信頼性の高さも特徴となっています。


QloveR

QloveR(クローバー)は、文化放送が提供する音声メディアプラットフォームで、番組のアーカイブやオリジナルコンテンツ、会員限定のプレゼント施策や生配信など、多様なコンテンツを提供しています。従来の「番組会員サイト」を統合し、リスナーは月額料金でアフタートークや映像付きコンテンツ、番組外の特別企画などを楽しめます。さらに、会員限定のグッズや生配信も提供され、より深い番組体験が可能です。QloveRは、リスナーの参加型体験を強化し、ファンとの距離を縮める新しい音声メディアの形を提案しています。


オーディオブック

オーディオブックは、書籍を朗読した音声コンテンツで、ユーザーは耳で本を楽しむことができます。従来の読書とは異なり、運転や家事、移動中など、手を使わずに「ながら読書」ができる利便性が特徴です。


Audible

Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスで、月額1,500円で20万冊以上の書籍が聴き放題となります。プロのナレーターによる朗読をアプリで楽しめ、移動中や作業中など「ながら読書」が可能です。オフライン再生にも対応し、倍速再生で時間を短縮することもできます。


audiobook.jp

audiobook.jpは、日本最大級のオーディオブックサービスで、15,000点以上の日本語書籍やオリジナルコンテンツを提供しています。ビジネス、自己啓発、教養など多彩なジャンルを網羅し、ベストセラーからオリジナル作品まで楽しめます。


VOOX

VOOXは、学びに特化した音声メディアで、著名な著者が自身の声で語るコンテンツを提供します。主にビジネス書やベストセラー本を元にした音声コンテンツが、1話10分×6話という短時間で提供され、思考力を磨くことができます。


音楽配信サービス

音楽配信サービスは、音楽をオンラインで楽しむための音声メディアで、主にサブスクリプション型の定額サービスとして提供されています。


Apple Music

Apple Musicは、Appleが提供する音楽ストリーミングサービスで、1億曲以上の楽曲を提供しています。ユーザーは、オフライン再生に対応した音楽のダウンロードや、高音質な空間オーディオやロスレスオーディオの機能を活用して、音楽を楽しむことができます。さらに、個々のユーザーにパーソナライズされたおすすめも提供され、音楽体験をより深めることができます。


Spotify

Spotifyは、世界最大の音楽ストリーミングサービスで、数千万曲以上の音楽とポッドキャストを提供しています。無料プランでは広告付きで利用できます。プレミアムプランでは広告なしで高音質な音楽やポッドキャストを聴け、さらに楽曲のダウンロードやオフライン再生が可能です。Spotifyは、パーソナライズされたプレイリストや豊富なコンテンツ機能で、ユーザーの音楽体験を強化し、音楽とポッドキャストの両方を楽しむことができるサービスです。


Amazon music

Amazon Musicは、1億曲以上の音楽とポッドキャストを提供する音楽ストリーミングサービスです。高音質な音楽体験を提供するAmazon Musicは、音楽とポッドキャストの両方を網羅した総合的な音声メディアサービスです。


ポッドキャスト

ッドキャストは、RSSフィードを通じて配信される音声コンテンツで、ストリーミング再生やダウンロードにより自由なタイミングで聴取できるが特徴の音声メディアです。


Apple Podcast

Apple Podcastは、Appleが提供するポッドキャストプラットフォームで、ビジネス、エンタメ、教育など多様な音声コンテンツを無料または有料で聴取できます。iPhoneやiPadに標準搭載されており、Siriによる操作やオフライン再生も可能。配信者は有料サブスクリプションを設定でき、独自コンテンツの提供や広告なしの視聴オプションも利用可能です。


YouTube Music

YouTube Musicのポッドキャスト機能は、ポッドキャスト番組をYouTube上で視聴・聴取できるサービスです。2024年のGoogle Podcasts廃止に伴い、YouTube Musicへ統合されました。これにより、音声のみのコンテンツだけでなく、映像付きのポッドキャストも楽しめるのが特徴です。YouTubeの再生リスト機能を活用して、ポッドキャスト専用のプレイリストを作成・管理できます。


Spotify

Spotifyは音楽だけではなく、ポッドキャスト機能も充実しています。無料ユーザーでもポッドキャストのストリーミング再生やエピソードのダウンロードが可能で、オフライン再生にも対応しています(ただし、30日に一度のインターネット接続が必要)。また、クリエイター向けには無料で音声コンテンツを配信できる機能が提供されており、広告収益化の仕組みも整備されています。


音声SNS

音声SNSは、リアルタイムの音声コミュニケーションを中心としたSNS型の音声メディアです。テキストや画像とは異なり、声を通じた交流が可能で、ライブ配信、リスニング専用モード、会話への参加など、多様な関わり方ができます。


Clubhouse

Clubhouseは、音声SNSの先駆けとして世界的に話題となったプラットフォームです。ユーザーは「ルーム」に参加し、リアルタイムの音声会話を楽しんだり、自らルームを開設して配信することが可能です。当初は招待制と録音禁止のクローズドな仕様が注目を集めましたが、現在は誰でも利用でき、アーカイブ機能も追加されています。


Xスペース(旧Twitter Spaces)

Xスペース(旧Twitter Spaces)は、X(旧Twitter)が提供するリアルタイム音声SNS機能です。ユーザーは「スペース」と呼ばれる公開音声ルームを作成し、ホスト、共同ホスト、スピーカー、リスナーとして参加できます。テキスト中心のXとは異なり、音声を活用したインタラクティブな交流が可能で、特にイベントやディスカッション、ライブQ&Aなどで活用されています。


Spoon

Spoonは、韓国発の音声ライブ配信プラットフォームで、スマートフォンアプリおよびウェブから利用可能です。リアルタイムの「LIVE」配信を中心に、事前録音した音声コンテンツの配信・視聴も可能で、リスナーとのインタラクティブな交流が特徴です。審査不要で手軽に配信を始められるため、特にZ世代を中心に人気を集めています。


音声プラットフォーム

音声プラットフォームは、音声コンテンツの収録・配信・視聴を一元化したサービスです。ポッドキャストがRSSを活用して外部配信できるのに対し、音声プラットフォームは各サービスのサーバー上にコンテンツをホストするため、独自コンテンツが多い点が特徴です。


Voicy

Voicyは、厳選されたパーソナリティによる高品質な音声コンテンツを提供する音声プラットフォームです。専門性の高い情報や良質なエンタメコンテンツが揃っており、企業やメディアも活用しています。


Stand.fm

Stand.fmは、誰でも簡単に音声コンテンツを配信できる音声プラットフォームで、ウェブとスマートフォンアプリの両方で利用可能です。配信は審査なしで誰でも行えます。また、豊富なBGMや外部音源のアップロード機能、リスナーとのコメントを通じた双方向の交流が魅力です。


Radiotalk

Radiotalkは、スマートフォンで簡単にラジオ配信を行える音声プラットフォームです。ユーザーは、思いついたアイデアや日々の考えをリアルタイムで配信したり、複数人でリモート収録を行ったりできます。リスナーとの双方向の交流が可能で、無料でコンテンツを配信し、ギフトなどで収益化もできます。



音声メディアを活用したマーケティング

音声マーケティングとは、音声コンテンツを活用し、聴覚を通じて消費者の意識・行動変容を促す手法です。


音声メディアマーケティング4つのメリット

①ユーザーとの新しいタッチポイントによる認知獲得が期待できる

音声メディアは、「ながら聴き」によってユーザーの可処分時間に入り込める点が大きな強みです。視覚に依存せずに情報を届けられるため、通勤・家事・運動などのシーンでも接触機会を創出でき、従来の広告手法ではリーチしづらかった層への認知拡大が期待できます。


②音声やメロディーはユーザーの記憶に残りやすく、かつ親しみを持ってもらえる

音声広告は視覚情報がないため、リスナーに想像の余地を与え、ブランドへの関心を引き出しやすい特性があります。また、バナー広告などの視覚的プロモーションに比べ、押しつけがましさが少なく、好意的に受け入れられやすいのも特徴です。

さらに、音声は感情に強く訴えかけるメディアであり、ブランドとのつながりを深める効果があります。特に、人間の声による広告は信頼性を向上させ、親しみやすいブランドイメージの構築に寄与します。こうした特性を活かし、企業はサウンドロゴやブランドボイスを活用することで、リスナーの記憶に残るマーケティングを展開できます。


③他社との差別化が図れ、ブランディングに貢献する

音声メディアは、ブランドの個性や世界観を「声」や「音」で直接伝えられるため、他社との差別化を図る強力なツールとなります。視覚的な広告とは異なり、パーソナリティの語りやサウンドロゴ、BGMなどを活用することで、ブランドの印象をより深くユーザーの記憶に残せます。さらに、音声マーケティングはまだ本格的に取り組んでいる企業が少ないため、先行者メリットを得やすい状況です。競合が参入する前にブランドのポジションを確立することで、市場における独自性を強化し、ユーザーとのエンゲージメントを高めることが可能になります。


④成長しているメディアである

音声メディア市場は急速に成長しており、スマートスピーカーの普及やポッドキャストの浸透により、今後さらに拡大が見込まれています。デジタル音声広告の市場規模も年々拡大しており、企業のマーケティング手法としての注目度が高まっています。



音声メディアをマーケティングに活用する2つの手法

音声コンテンツ

ポッドキャストなどの音声コンテンツは、ブランドの認知度向上に効果的な手法です。自社の専門知識や独自の情報を定期的に発信することで、リスナーのエンゲージメントを高め、信頼関係を構築できます。


オーディオアド(音声広告)

オーディオアド(音声広告)はラジオCMから発展し、音声メディア内で配信される「デジタル音声広告」として急成長しています。音声広告の最大の特長は、聴覚に直接訴求できる点です。視覚情報に頼らず、ストーリーテリングや感情に訴えかけるナレーションによって、ブランドメッセージを印象的に伝えることができます。また、ポッドキャストや音楽ストリーミングサービスのスポンサーとして参入することで、リスナーの信頼を獲得し、ブランド価値の向上にも寄与します。



オーディオアド(音声広告)の種類

ラジオ・ポッドキャスト広告

ラジオやポッドキャストを活用した音声広告は、ターゲット層に深くリーチできる手法です。特にポッドキャスト広告は、エピソード内に自然に組み込まれるため、リスナーの受容性が高く、エンゲージメントを向上させます。中でもホストが自ら製品やサービスを紹介する「コンテンツ統合型広告(ネイティブ広告)」は信頼性が高く、ブランドメッセージを効果的に伝えられる点が強みです。音声メディアの親密な特性を活かし、広告をストーリーの一部として届けることで、他の広告形式と比べて高い没入感を生み出します。


オーディオストリーミング広告

音楽ストリーミングサービスでは、楽曲の合間に広告を挿入することで、リスナーへリーチできます。これらの広告は、リスナーの音楽ジャンル、プレイリストの傾向、さらには性別や年齢などのデモグラフィックデータに基づき、ターゲットを絞った配信が可能です。特に、ユーザーが音楽やポッドキャストに集中しているタイミングで広告が流れるため、高い没入度とともにメッセージを届けやすい点が特徴です。


スマートスピーカー広告

スマートスピーカーを通じて配信される音声広告は、ユーザーの音声リクエストに応じて挿入されます。例えば、「天気予報を教えて」といったリクエストに続いて、ローカルイベントや商品プロモーションが流れることがあります。これにより、ユーザーの検索意図やコンテキストに基づいた即時的な広告提供が可能となります。



まとめ

音声メディアは、近年の「ながら聴き」需要により、急速に広がりを見せています。特に、音声広告は視覚に頼らずにリスナーの注意を引きやすく、ダイレクトにメッセージを伝える手段として注目されています。デジタル音声広告や対話型音声広告を活用することで、企業はターゲット層に対して効果的なアプローチが可能となり、今後さらにその需要が高まると予想されます。
音声広告のメリットとして、低コストでの広告配信や、ユーザーの「ながら作業」との相性の良さが挙げられます。若年層の利用者が増加する中、音声メディアを活用したマーケティング手法は、今後のビジネスにおいてますます重要な要素となるでしょう。音声メディアの潜在力を最大限に引き出すためには、ターゲットに合わせた広告の活用と、コンテンツとの統合を意識したアプローチが求められます。

文化放送の新しい音声メディア「QloveR」については、こちらをご覧ください。


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